リトミックって習う意味あるの?

リトミック

子供の世界感

リトミックはとても長い歴史のある音楽教育法の一つです。

しかし、実際にその体験をしてみると大人の感覚では、「何これは??」と思う事や、「こんな事をして何になるの?」という感覚を受けてしまうこともあると思います。^^子供向けの絵本でも、ストーリーのいまいちわかりにくい絵本や、よくわからない絵だけが書いてあり、「どこがおもしろいの??」というのに、子供はすごく楽しそうに笑っていたりして、何度も読んで(みて)いることもよくあります。

 

子供の感性や感じていることは様々で、体と心がまだ分離していない状態と言われています。つまり体の様々な部分に感情や気持ちがあります。

それだけ、子供たちのもっている感性は、理屈(特に大人の持っているもの)ではいえないものがたくさんあるんですね。

 

 

リトミックで育つこと

そこで子供たちに「音」という解りやすく身近なもので、感性や表現をひきだしていくのがリトミックです。そしてそれは、音楽性を育てていきます。

私はリトミック講師として子供たちの感性を自然にひきだしてくれる言葉かけや、手法、音楽の選択、演奏法などをたくさん学んできました。

ただ音に合わせて体を動かしたり、意味もなくリズムをたたいているだけではないんですね。
ふんだんに音に触れて遊ぶことからはじまって、自然に音感教育の専門的なところまでも入っていきます。動きは全て音とリンクするように指導します。

 

 

人の感性の素晴らしさ

楽器を演奏する時感性はとても大切です。同じ曲でも感性や表現によって様々な音色になってきます。音楽を聴いたり、絵や文学を見たりした感想が違うのも、個々の感性ですよね!
このように人間はいろんなことで人それぞれ感じるポイントが異なってきます。感性は人間であれば、誰でもあります。感性には「人の気持ちを感じる力」、「芸術性」、「流行を感じる力」、「インスピレーション」などがあります。

では、感性を磨くには、一体、どうすれば良いのでしょうか?

 

 

感性の育て方

それは、色々な音楽を聴いたり、物や風景を見たり、食べ物を食べたり、様々な経験の中で心と体が感じ取った事で育ちます。見たり聴いたり味わったりした思いをただ素通りしてしまうのではなく、出来るだけ感じたことを考え表現することで感性を磨きます。特にまっさらな子供達の心には大切な経験です。

「嬉しい」「楽しい」「幸せ」「悲しい」「寂しい」「綺麗だな」…など、感じて欲しい感情は子供達の周りにたくさんあります。

子供達に感じて欲しい今、慣れ親しみやすい音楽で気持ちを表現し、感性を磨く事が出来る習い事がリトミックなんですね。

 

ひとつだけデメリットが・・・

それは何かというと・・・・

成長がなかなか目に見えないこと(T_T)

ピアノを習ったら、何番まで丸をもらったとか、新しい本になったなど成長の度合いがわかります。スイミングやお習字でも級が上がったり、上達具合が目に見えてわかりますよね。リトミックの場合、身体能力の発達は目に見えてわかるし出来ることも増えてくるのでよくわかります。一方で心の成長部分も大きく成長しますが、なかなか計りにくいものです。

つまりどれだけ成長しているのかがわかりにくいのが難点です。その点だけが他の習い事と大きく違いますね。

 

大切なこと

丸をもらったり級をあげることだけが習い事と言う訳ではありません。

もちろんリトミックは音楽教育法ですので後の音楽活動にはかなり有利です。そして何より感性や創造力、表現力豊かな人格形成を育むのがリトミック教育なんですね。

 

 

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