子供を大きく成長させてくれるチャンス
今、2月に開催されるピティナプテップに向けて各生徒さんは頑張って練習しています。発表会もそうですが、人前で演奏することには大きな意味があり子供達を1回りも2回りも成長させてくれる力があります。
人前でピアノを弾くということは
発表の日に合わせ、曲選びから始まり譜読み、暗譜、曲を読み取り表現をのせる、これらの工程を必ず子供と話し合い目標を決め取り組みます。まだ、発表が数ヶ月先だと緊張もしていない様子ですが、近くにつれレッスンにも緊張感が出てきます。演奏だけではありません。当たり前ですが、お辞儀の練習、姿勢や足の位置(ぶらぶらしない)などもしっかり練習します。発表に場では普段の子供からしたらだいぶお行儀よくしなくてはなりません。しかし、それは舞台に立ち、みんなに見ていただき拍手を頂いたり、「頑張ったね」「素敵だったよ」と感じてもらうために必要なこと。このような体験はできるだけ多く経験した方がいいと思います。
子供が達成感を味わう
発表は緊張するものです。演奏前は不安になることもあると思います。実際、どんなにいい出来であっても「もっとああしてれば、こうしていれば」と後悔の気持ちがあると、達成感には繋がりません。
発表とは、自分がここまで全力で頑張ってきたことを聴いてもらう場であるべきだと思います。ですから私は「これは私のベストの演奏!私にしか弾けないピアノだ!」と子供が胸を張って言える発表にできるよう指導します。そしてたくさんの賞賛の言葉をかけること!
子供自身が目標に向けて取り組む、胸を張って発表する、頑張りを認めてもらう、この流れが「達成感」を心から味わうことに繋がると思います。
その人のピアノはその人にしか弾けない
以前ピティナプテップでのアドバイザーの先生方の1人がこう話していました。「今日はみなさん1人1人の演奏を聴かせていただきありがとうございました。全員の音色が、同じピアノ同じ時間にこんなにまで違うすごさをしみじみ感じました。本番1回の演奏ですが、必ずその音色に今までの練習のあゆみ、この曲への思い、そして今までどんな人生をあゆみ今ここでピアノを弾いてるかが伝わってきました。」
その人の演奏はその人にしか出せない音色なんですね。
私は、発表でなくても人の前で弾く、人に演奏を聴いてもらう事の大切さと、音楽が持つ「伝える力」を信じています。
聴いてもらう事で自分の考えていることが初めて相手に伝わったり、子供自身が探している答えがふと見つかったりするきっかけになると思います。
「ピアノを弾く」から「ピアノを演奏する!」
ピアノを弾く意味はなんですか?
好きな曲を弾きたい、弾けることが憧れるから、ピアノの音色を奏でてみたい。などでしょうか。
ピアノは、人に聴いてもらうためにあんな素敵な音が出るんです。頑張って練習したならぜひその成果を人に聴いてもらうべきです。
ピアノを演奏できる子供達が増えてくれたらいいなと願っています。
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