お母さんはできるかな?
今日はリトミックレッスンでした。2歳児クラスでは音符読み、2音の聴き取り、音階、ポリリズムなどをやっています。
なかなか高度な内容ですが、楽しく取り組んでいます。それは楽しいカリキュラムでわかりやすい内容だから。子供達の姿に「楽しい」の気持ちの中にチャレンジ力や音楽理解の成長がよくわかります。
リトミッククラスはお母さんの付き添いをお願いし、「一緒になって楽しんで活動してください」と頼んでいます。
スティックを使ってのポリリズムの活動の時です、お母さん方から「えー?難しい!」の声が。
確かに、難しいかもしれません、ぜひやってみてください。音を聴き取り、まず足(低音)をリズムに合わせて動かします。次にスティックを持っている手(高音)を頭の上でリズムに合わせて動かします。これを同時に行います。例えば、足で「ドーナツ」のリズム、手のスティックで「ブロッコリー」と叩いて下さい。
どうですか、できましたか?
自分の体は自分の思った通りに動くはず!?
ポリリズム、なかなか難しかったと思います。
自分の体なのになぜこんなにぎこちなくなってしまうの?そんな風に思いませんか?
逆に、もっと思い通りに体を動かせたならスポーツもピアノももっと楽になるんじゃないかななんて私はいつも考えています。
例えば、コップにお水を注ぎ口に運んで飲むことはできても、両手が複雑なピアノ曲は指が動かず弾けない・・・それはその経験が少なすぎて体自体その動きを把握していないことが原因なんではないかと思うんです。幼い子供は上記で述べたコップで水を飲むことも初めは何度も失敗します。しかしそれは何度も何度もしていれば必ずできるようになり、いつのまにか無意識でも体がその動きをできるようになります。
身体的に困難な動きでない限り、その動きに集中し訓練を続けると必ず体は動くよになります。
体の芯で覚えたことは末端に伝わりやすい!
私がリトミック講師習得時、先生に教えていただいた言葉です。
逆に末端だけで覚えたことには、司令を出す「脳」との間にズレがあるのではないかと私は考えます。
例えば、ピアノ曲を弾けたとしましょう。その曲の右手左手のリズムを今度はスティック打ちと(右手のリズム)足(左手のリズム)で奏でて下さいと言われたら、なかなか難しいと思います。
人は成長と共に、指先の成長もします。このおかげで、弾きたいリズムは指の動きに置き換えることができます。しかし、先ほども述べたように、この時にしたい事と体を(指)動かす活動にズレが生じると思うのです。「思ったように弾けない」なんて思うこと、ピアノにはよくあることだと思います。これが「自分の指なのに思うように動かせない」原因だと思うんです。
しっかりとした体の動かし方の回路を作ってあげる事が大切だなと思います。
最速でピアノが上達する方法
いきなり楽器を習い始めるよりも、リトミックを経験した後に習い始める方が、とてもラクに音楽に馴染むことができます。それは、リトミックを通じて音楽の基礎となるリズム感や音の高低を認識する能力などが既に育まれているからです。予め音楽的なセンスが養われていれば、その後、本格的な音楽を始めたときに吸収が早くなるのは当然のことです。音楽を始める土台作りとしては、非常に効果のある方法です。
脳の成長期は、1~6歳と言われています。その時期に、たくさん音を体で捉える活動をします。体を動かす脳からの司令の回路をたくさん作るのです。
1歳でピアノを始めるのは、少し早い気もしますが、リトミックなら早いという事はありません。自然に音楽に親しむことのできる環境を作ることが大切です。楽しいゲームをクリアする感覚で、音を聴き取り考え自分で自分の体を動かす司令を脳から発信する活動の繰り返しです。ですから、やればやるほど体の感覚が育ち、体が動くようになっていきます。つまり、思うようにピアノも弾けるようになるのです。
リトミックの効果は音楽のみに留まりません。自立心のある、健全でしっかりとした意識を育てる「情操教育」、言語や数、感覚を育てる「知育教育」にも、力を発揮します。反射性や反応力がつくので、スポーツにも役立ちますし、芸術に必要な創造力や想像力も育てられます。その他、日常生活に必要な能力の基礎が、無理なく楽しく身に付いていくのです。
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