楽しくなくきゃ意味がないんです

ピアノ

ピアノが楽しくない?!

ピアノを習い始めて、しばらくすると「ピアノがつまらない」「ピアノが楽しくない」と嘆くお子様がいらっしゃいます。もしかして大人の方でもピアノに対してそのような思い出や、記憶がある方はいらっしゃるんではないでしょうか。

珍しいことではありません。

ピアノ自体はコメディアンや漫才師でもないので、「ピアノが楽しくない」というのは必ず自分側に何か変化があったわけです。

 

「ピアノが楽しくない」のは「ピアノで自分がしたかったことが出来ない」と言っているのと同じです。

つまり、「ピアノが楽しくない」のはピアノを弾く自分に何らかの不満があります。

すぐに解決策を!

そんな状況をほっておくと、せっかく弾きたかったピアノから気持ちは離れ苦い思い出と共に生きることになります。

オーバーな話ではなく、そのような過去をお持ちの方をたくさん知っています。

そんな本人の辛い葛藤をよそに、「練習あるのみ!!」なんて無我夢中に進むとピアノは辛いだけでしかありません。

 

本人の辛さを早く解決してあげて下さい。

 

解決策と見極め

当お教室では、基本となる教本やテクニック教本の軸はありますが、本人が弾きたいと思った曲は何でも取り組むようにしています。

「自分が好きな曲をいつでも弾ける」これが1つの対策だと思っています。

もちろん難曲は無理ですから、優しくアレンジしてあるものを本人に説明して弾けるところだけ取り組んだりします。子供達にはホップスやアニメやゲームの曲が人気ですね。それも、原曲ではかなり難しいものもありますので簡単にアレンジしてあげます。また、楽譜がない時には、耳コピに楽譜を作成してあげます。原曲を移調し作成することもしばしば。

 

 

好きな曲は耳慣れた曲なのか、よく弾けることが多いです。(本当は難しいリズムも多く入っているのに)また、自分でやりたいと言った曲ですからとてもよく頑張る傾向にあります。これはとてもモチベーションを保つのに役立っています。

しかしこの時に教本は止めません。当たり前ですが、「弾きたい曲を弾くためのトレーニングなんだよと」約束をします。子供達は素直に納得してくれます。これもピアノを通じた成長だと思っています。

余談ですが私の場合、ピアノと言ったら発表会くらいしか好きな曲を練習出来ななったし、好きなポップスやアニメ曲など隠れるようにして弾いていた記憶があります。子ども心に「なぜ先生が決めた教本の曲ばかり私に弾けと言い、自分が弾きたいと思った曲を弾くことが秘め事のようなことなのか」とずっと不信に思っていたことは確かです。これでは生徒と先生の信頼関係にも影響すると思います。そしていずれこれがピアノが楽しくないに発展するのではないかと思っています。

 

好きな曲のために時間をとると教本の時間は少なくなってしまい進みも遅い(テクニック面での進歩)のは認めますが、それでも好きな曲をいつも何か1曲取り組むこと、教本も進めることは大切なことだと思っています。

 

まとめ

「ピアノが楽しくない」には、ピアノで自己実現出来ない何かがあるとお話をしました。その中には「思うよに指が動かない」「読譜が出来ない」「練習時間が他の時間に取られてしまい練習出来ず進歩が見えない」などピアノが思うように弾けなくなるための原因が複合している場合が多いです。

ですから上記で述べた「好きな曲に取り組む」ことでモチベーションをあげる前に、生徒さんの様子から様々なことを読み取ります。そして改善策を考えます。改善策は生徒さんに合わせ何通りもあるわけです。そんな中にもし本人が弾きたい曲があるというならこれはとても明るい兆しですし、私もやった!とと言った感じですね。

レッスンごとに必ず生徒さんをよく観察する!講師はこれに尽きます。

 

「ピアノを弾きたい」と思い始めたピアノが、「弾きたくないピアノ」になってしまう瞬間は絶対に見たくないのです。

 

どうか、ピアノを好きでいてほしいです。

 

コメント

  1. はやぶさ より:

    幼稚園から8年習ってましたが、全く練習しませんでした。
    聞いたこともない曲ばかりで音楽ってつまらないんだなと思っていました。
    音楽的に素晴らしいと思う曲に出会ったこともない。

    今youtubeでアニメやゲームの曲を弾いている子供がいますが、うらやましいです。ゲームの曲とかできれば同級生にも褒められて次への努力につながるはずなのですが。

    ピアノに限らず昭和は、状況を分析、解決する力のある大人がいなかったですね。