ピアノは何歳から?
何歳からピアノを習うといいですか?とご質問をいただく事があります。何かを集中して座って学習出来るのは6、7歳位ですが、実は音楽教育は早期に始めると良いと言われています。それは耳の発達に関係します。
人間の耳は3歳から7歳前までに急速に成長しそして完成します。その大切な「聴く」ちからが伸びる時期に音楽教育を始めると耳がよくなり音楽活動に大いに役立つと言われています。また、「絶対音感」も身につく時期も、この時期と言われています。
「絶対音感」と耳の発達
「絶対音感」の育成は耳の発達との関係が深いようです。人間の耳はどのように発達していくのでしょうか?
お母さんのお腹のなかにいるときから、赤ちゃんの耳は聴こえています。妊娠5ヶ月ごろから外見上の耳は出来ており内部形成が大人と同じ状態になるのが妊娠7ヶ月頃で、この時期には音を聞き取る事が出来ています。ですから子どもがお腹にいるうちから話しかけたり、いい音楽を聴かせたりという胎教が大切というわけなんですね。
このように人間の耳の発達は乳児〜幼児時に著しく急速に成長し、その成長が止まる7歳というのはひとつの目安かもしれませんが、7歳ぎりぎりで音楽教育をはじめるより、もっと前からはじめた方が絶対音感を身につける確率は上がります。実際に小学生より年長さん、年長さんより年中さんからはじめた子どものほうが、より確かな音感が定着すると言われています。
早期音楽教育のメリット
また音楽の早期教育にはまだメリットがあります。
小学生くらいになると知的理解がどんどん進んでいきます。それは素晴らし成長の1つです。しかしそのことによって「感覚的」ではなく「論理的」にものごとを考えるようになってくるのです。逆にまだ幼児期の子どもは、大体が物事を「感覚的に」「直感で」インプットし、アウトプットしていきます。
これがある程度の年齢になると、「比べて測る」「数えて測る」など相対的な考え方になります。これは素晴らしい知能の反面、「感覚的」「直感的」な考えはなくなります。「考えて」しまうのです。考える事はいい事ですが、音楽学習で特に譜読みなどは「考える」事は膨大な労力を必要とします。「楽譜を読む」「音符を読む」事をひらがなを覚えるように、絵本を読むように習得出来るのが幼児期です。幼児期の子どもは、五線の音を読むのもいちいちドから数えたりはしません。音記号のこの部分にあるのがドで、この辺にあるのがソ・・・というように、五線に書かれた音をそのまま覚えてしまうのです。
幼児期の成長の大切さ
音楽活動において、音感や読譜、感覚的な感性は重要です。早期音楽教育でこの事が養えるとなると、そのメリットは十分ありますね。小学生より幼児期に音楽教育を行った方が、成長の定着も大きくなる傾向があります。中には、小学生から初めて急成長する子供もいます。でも、もしいつかは音楽教育を受けさせたいとお考えなら、少しでも早い方がいいですね。
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