楽譜が読めるようになる方法

ピアノ

ピアノを習っている(いた)のに・・・

 

「楽譜が読めない…」 生徒さんが抱える大きな悩みの一つがこの読譜です。また、以前ピアノを習っていたのにも関わらず結局楽譜が読めず新しい曲を弾くことが出来ない・・・なんて方もいると思います。

当たり前の話ですが、今楽譜が読めるピアニストだって「生まれつき楽譜が読めた」なんてことは当然ありません。私も読譜が苦手でした。

楽譜なんてただの記号でしかないのに、どうして読めるようにならないのでしょう?
今回はなぜ楽譜が読めないのか、そしてどうやったら読めるようになるのかを紹介します。

 

楽譜が読めない共通点

譜面が読めないと言っている人に必ず共通している点は

  • 自分には読めない
  • 「読めない」つまり無理
  • 無理なことなのでできるわけがない

という決めつけです。そして読もうとしなくなる・・・

 

 

まずその考え方を改めましょう。
読めます。大丈夫!

もちろんのことですが、楽譜はちゃんと音楽の学習を続けていけばやがてちゃんと読めるようになるものなんです。

楽譜を読めるようになる近道

読譜に関しては一瞬でできる魔法や方法はなく日々のトレーニンクが必要と思っています。学校で文字や英単語、意味を何度も習うように、必ず日々のピアノレッスンで音符を読む癖をつけて欲しいのです。

文字が読めなければ声に出して読むことができないのと同じく、楽譜が読めなければ音を出して演奏することはできないですよね。
それに楽譜に何が書かれているか理解ができれば、何をどう表現するべきなのか理解も深まります。

「読む癖をつける!!」これが一番の近道です。

 

 

時間をかければ必ずどんな人でもできます。楽譜は読めるようになるんです!

苦手だった私だって読めるようになったんです。大丈夫!

ピアノは弾けるのに譜読みを苦手にさせる2つの原因

不思議なことにピアノは弾けるけど、楽譜はあまり読めないという生徒さんがいるんですよね。
そういう子は耳に頼って弾いていることが多いんです。耳を頼りにピアノを弾く、いわゆる耳コピです。
耳コピはとても有効な技能のひとつで、とても重宝します。実は私も耳コピが得意な子供でした。また、今でも場合によって使います。
しかし、小さい頃から耳コピだけに頼って演奏していると、楽譜を読むということを避ける癖がつき、自分で練習するときもついつい参考になる動画などを楽譜より先に頼るようになってしまいます。

私がそうでした・・・
弾く曲が単純な内はそれも通用しますが、曲が複雑高度になってくると追い付かなくなり、いつか限界が来てしまいます。
そしてそこが限界点となり、成長にブレーキがかかってしまうことになりかねません。

また楽譜に階名(ドレミ読み)をカタカナで書き込んでしまったりすることがあります。
確かに楽になったような気になるのですが、これでは楽譜の音符を読むのではなく、書き込んだ「ドレミ」の文字だけを読むので、カタカナ読みの練習です。またリズムなど楽譜に含まれる要素を無視することになりかねません。一旦このやり方が身についてしまうと、ピアノをドレミのカタカナだけで弾いくことが癖になってしまいます。

 

私はレッスンの中で(特に発表会の曲など)突然習っていない階名がで出来たら特別にカタカナで音名を記入しますが必ず鉛筆で書き、覚えたらカタカナを消します。
楽譜に階名を記入すること、これも耳コピだけで演奏するのと同じく、すぐに限界が来てしまうのです。

身につくトレーニング方法!

まず、音を1音1音読む練習!カードなどを使ってめくりながら読んでください。

次は初めて見る楽譜を左から1小節を一息に読む練習。もちろん簡単なもので大丈夫です。しかし、ランダムに並んだ1小節を一息に読んで欲しいですね。このトレーニングはピアノがなくても出来ます。ちょっとした合間でも出来ますね。

次にレッスンの時です。同じように、弾く曲の楽譜をいきなり弾くのではなくまず音符を読みます。次に、講師と一緒にリズムを加え声に出して階名で歌います。何度か歌ったらようやく弾いてみます。弾く時も歌いながら弾けたらいいですね。

特に、導入時のレッスンでは徹底して繰り返します。子供がいくら弾けてしまっても上記の作業をなるべく繰り返ことが大切だと思います。

 

子供の読譜とは

子供の場合、頭の中での音符の回路がつながりにくいことは多いにあると思います。それは、2つの形(線と間)の「同じ」と「違う」を判別・区別する能力が未発達な事や、音の高さと音符の位置の高低がリンクしているという概念が足りないことなど。大人では、1度説明すれば分かることでも子供にとってはどうにも理解出来ない事もあることは確かです。しかしそれは成長と共にある日突然「?」が「!!」になって目の前が明るくなる日がくるのです。ですから根気よく何度もトレーニングを続けることは大切です。

 

楽譜が読めないことは音楽的に貧しいこととはまったく違います。楽譜に書いてあることを音にできないだけで、何かを弾けるようになった時には喜びがあります。表現は自由です。

 

ただいつか「読めない」から「弾けない」、「弾けない」から「つまらない」にならないよう、楽譜を読めるように導くのは講師の役割だと思っています。

 

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